固定費の削減例について

1 ペーパーレスの実現
 最近ではコンピュータが普及し、必要なデータはコンピュータですぐに確認できるようになっています。実際に社内決裁文書を社内メールなどのコンピュータで行い、いわゆる決裁箱を廃止した会社も見られます。

 このような方法を取ると、印刷、コピー用紙が必要なくなり、紙の節約につながります。
 コピー機は1枚当り○円というようなカウンター料金がかかるケースもあり、コピー回数の減少=経費削減につながります。

 決裁文書のほか、社内通達、回覧資料もメールを活用すれば、紙の使用量は大幅に削減することが可能となります。

2 メール便の活用
 メール便の利点は、郵便とは違い、定形外でも一律80円程度で送付できる点です。また、会社で取り扱う量が多い場合には、単価の削減見直しの余地もあります。
 毎日、集配に来てもらえ、配達までのスピードも郵便より早いケースもあり、活用を検討するべきです。

3 電話契約を見直す
 従来の固定電話の他、最近では携帯電話、インターネット電話など通信手段も幅広くなってきています。中でもインターネットの通信料が格安になっているケースが多いです。
 全ての電話をインターネット電話に切り替えることは難しいかも知れませんが、一部でも契約を切り替えることで経費削減につなげることは可能です。

 また、契約をそれぞれ別会社で行なっているような場合には、一括契約するなどにより契約料金の引き下げも可能となります。

4 水道光熱費の無駄をなくす
 会社の規模が大きくなるほど、この費用の削減効果が増大します。社員数が多くなるほど、全員に徹底させる必要があります。

 水の出し方を少し弱めるために、元栓を絞る、無駄な電気はすぐ消す、冷暖房の温度調整をこまめにするなど、いずれも家庭では行なっている節電策ですが、会社になるとその意識が欠如してしまいます。

 節電の意識を徹底させるために、「節約」などの言葉を壁に掲示する、最近でよく言われている地球環境改善を訴えるなどの方法で、意識づけを徹底して行なわなければなりません。

5 固定費のアウトソーシング化
 アウトソーシングの経費削減効果は、非常に大きいものとなります。アウトソーシングを行なう部門としては、非生産部門である、事務員・清掃員・運転手などが挙げられます。
 いずれも人件費がかかるため、総額人件費で考えると社員で雇用するよりはコストは安く済むケースが多く、アウトソーシング化は検討するべきです。

 アウトソーシングのメリットは「必要なときに、必要なだけ」利用することができることです。
 例えば、会社の業績悪化などの事態に陥ったときに、社員の解雇は難しいケースでも、アウトソーシングは契約解除しやすいからです。
 つまり、アウトソーシングは、固定費を変動費化させることができ、会社の業績に応じて、見直しがしやすくなります。

6 旅費交通費の削減
 会社の経営を伸ばすためには、必要な出張や研修はありますが、例年参加している研修だからとか、目的のはっきりしない出張は極力控えるべきです。

 出張に関しては、現在ではメールでのやりとりも可能となり、契約段階などの重要な営業活動の他は、できるだけメールなどの通信手段を活用して旅費交通費の削減に努めなければなりません。

 また、旅費規程の見直しも経費削減の効果が期待できます。
 例えば、飛行機を使う出張などであれば、定価よりパック料金を使ったほうが安く済むケースもあり、精算方法を定価から実費精算に切り替える方法を検討すべきです。パック料金のほか、金券ショップを活用している会社も見られます